御曹司なんてお断りっ◆



和風の外観とは少しイメージが違う
洋風のダイニングには、
フルーツやらサンドイッチやら並んでいて、
中央には花が綺麗に飾られていた。


「志保!!ゴメンなさいっ」

「建志!」

先に腰かけていた建志が立ち上がって
志保に駆け寄った。

「…--建志…もしかして・・・」

「ごめんね。お母さんにーーバラしちゃって☆」

やっぱり建志が原因かっ!!

「やだぁ~志保、怒らないで。
 市川さんもどうぞ、座って~。
 朝から、お酒はーーーま、いっかぁ」

きらきら笑って、母はシャンパンを空けはじめた。

市川さんも志保もあきらめたように席に着いた。
建志は、市川さんの隣に座った。

「初めまして。
 俺、志保の兄の 柳瀬川 建志です。
 
 昴さんの秘書の方?」

「はい。紹介が遅れました。
 私、花京院昴の秘書をしております。
 市川 武と申します。」

そういって、律儀に名刺を取り出して
建志に差し出した。
あぁ、わざわざどうも、 と言いながら建志も名刺を取り出した。

建志は医者を目指しながら
父の会社の手伝いをしながら経営の勉強をしている。

そういえば肩書きとかってあるのかしら?

どうでもいいことを思いながら、
私は、紅茶を手に取った。


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