安堵する雨音 ―愛しき指使い―


――ひとしきり抱き合ったあと腕の中


聞く雨音は誰かの痛み――






雨音を聞いて、私は恋の歌を詠む。


そして安堵する。




雨音は誰かの痛み。



誰かの痛みが流れていく気がするから。






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