僕がもらった神恋
「ねぇ? 君は誰?」


僕はそう質問しながら、
一歩一歩彼女に近づいた。



すると彼女の口が微かに動いた、
何かを言ってるようだ。


「えっ!? なに!?
聞こえないよ!?」


すると彼女はまたニコッと微笑んで、
向こうを振り返り僕に背中を向けた。

そしてそのまま歩き、
僕から離れて行く。



「ちょ、ちょっと待ってよ!!
ねぇ、なんて言ったの!?」


僕が何度そう叫んでも聞こえないのか、
彼女はどんどん離れて行く。



「ねぇ!! 待ってよぉぉぉー!!!」


そして女の子の姿はそのまま消えてしまった。



『大きくなったら、また会おうね。』


彼女はそう言葉を残して・・・



その言葉を聞き取れないまま、
博己は彼女が消えた方向を見つめ
立ち尽くしていた。






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