初恋は実らない
顧問と話し終えた雅也くんが戻って来る。

「あ・・・来てたんだ」

「ええ、送り迎えは私の大事な役目ですもの」

「じゃ、俺・・・帰るわ」

妙に雅也くんの態度がよそよそしくて・・・。

これって私の思い過ごし?
ううん、違う。 やっぱり、いつもと違う。

「それじゃ、私も。お邪魔しました」

深々と行儀良く頭を下げる彼女。

そう言えば、名前も聞いてなかった。
向こうが名乗らなかったんだから別にいいか・・・。

親しげに帰る二人を見ながら、ぼんやりとそんな事を考えた。

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