初恋は実らない
「私の所為なんです。
うちの車が高橋君とぶつからなければ、あんなケガなんてしなかったのに・・・。
きちんと治るまでは、高橋君の家まで送り迎えさせてもらう事にしました。
私の所為ですから」

なんか申し訳なさそうに話す割には、どこか自信たっぷりなのは何故?

「そうですか・・・」

「バレー部のみなさんにも迷惑を掛けてしまって申し訳ないんですけど、今は高橋君のケガが治る事が一番だと思いますので。
病院にも一緒に行く事になってるんです。うちの所為ですから」

「そうですか・・・」

さっきから「そうですか」しか言ってないな、私。


「ですから、心配ご無用です。
今の病院で納得のいく結果が出なければ、別の病院もあたりますし。
幸い、左腕のヒビだけですけど骨折に代わりはありませんし、我が家で責任を持って必ず完治させますから」

スゴイ・・・全てに於いて断言だ。

「それなら、雅也くんも安心ですね」

「当然です。 だからアナタは気にしないで」

えっ!?
これって何?
私に心配するな、って事??

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