初恋は実らない
目の前の好青年は、自分の目標に確実に努力している。
それに比べて私は・・・。

そういえば、もうすぐ指定校推薦の募集が始まる。
淳ペーはバレー部の部長もしてた訳だし、推薦入試もアリなはず。
素朴な疑問を投げつけてみた。

「淳ペー、指定校は?」

「あー、それパス」

「なんで?」

「んー、やっぱ人間、揉まれてナンボやろ?
俺、高校入試を推薦で逃げたやん?
せやから大学入試ぐらいはまともに戦わなアカンと思てんねん」

「淳ペーなら、有名大学だって推薦で受けれるんじゃない?
自分から蹴っちゃうなんて勿体な~い!」

「でもほら、自分の実力で勝ち取りたいやん?
楽な道ばっかり選んでたら結局は自分に返って来る気がすんねん。
この山越えんと、次が越えられへん。
この先、就活で困るような気がして・・・」


指定校が受験出来るって事は、それだけ評価されてるんだと思うけど。
それって日頃の努力の賜物でしょう?
それでも、敢えてしんどい道を通る、と。
やっぱり淳ペーって男前だな。


こらこら、実咲。
これ以上淳ペーに惚れちゃダメだってば。
自分の気持ちには蓋をしたはずでしょ?


私はあくまでも親友のポジションで・・・
恋愛対象には、なり得ないのだから。

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