BOAT
カタオモイ
あの時…
もしあそこにいなくて
沙亜夜がいなかったら
こんなに甘い恋できなかったんだろうな…。







「ヤバいヤバい!あの人超かっこいいんだけど~!」
親友の沙亜夜が叫んだ。沙亜夜の目線の先には背の高いスラッとした、顔はまあまあの男の人が立っていた。

沙亜夜がその人に近づいていった。
しょうがない…。あたしもついていくか…。
かったるいなあ…。
あたしと沙亜夜は中3で志望校の文化祭に来ていた。
それなのに沙亜夜は
「かっこいい人見つける」
ってそれしか考えてなくて…。
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