片道20分

「へーえ……」


亜依子は


「あたしも見たいな、その人」


って優しく笑った。


「てか何でもっと早く言ってくれないのよー!」


「ごめんごめん、何か言うの怖くてさあ」


「今さら何が怖いってさ!もう3年も一緒なのに」


そうだ。


私たちは3年間


ずっとずっと一緒なんだ。


「えへ。これからはちゃんと言うよ」


「当たり前だよ、まったく」


私たちは笑い合った。


何だか、スッキリした!


やっぱり亜依子に話して良かった。



< 13 / 14 >

この作品をシェア

pagetop