片道20分
それから気になりはじめて


少し遅めに行くようになって


どんどんどんどん好きになっていった。


集団で歩いてる時も


あの人が特別輝いてみえた。


バットとか持ってたから、きっと野球部なんだろうな、とか


「いよいよ受験生かー」って友達が叫んでたから、同い年かな?とか


ラーメン食べたいっていっつも言ってるから、ラーメン好きなんだなーとか。


少しずつ知れば知るほど


気持ちも大きくなっていった。


まだ名前も知らないのに


こんな恋、初めて。
< 12 / 14 >

この作品をシェア

pagetop