My Prince, Your Prinses
スクはテンパってて、少し顔が赤かったり、意味不明な変な動きをしたり。
私に、私のいきなりの行動にどこから口を出そうか考えてるのかな。

一呼吸置いて、
「・・・なんで分かったんだぁ」


うん、あのね?
私には、普通の人にはない、特殊な能力があって―――――――

「私、人の心がみえるの。
なんでだかは自分でも分かんないけど、目とか顔、なんてゆーんだろ、
その人の全体を見ると、記憶とか、気持ちがみえるの」


みんな、目を点にして、
ビックリして、固まってた。

「ただ、全てがすべてみえるわけじゃなくて、
その人が大切にしていることとか、人に知られたくないことは、
直接体に触れないと分からない時もあるし、
どうやってもみえない時もある。」



私は、この力が、
この力を持って生まれたことを、
そんな運命を、憎んでる。

普通じゃないこと、
人と違うこと、
見たくないものまで、みえてしまうこと、

ずっと嫌で、辛くて、
本当に、この力が恨めしかった。


―――――――きっと、みんな私のことを気持ち悪がるだろうな・・・・・・。




私は、一歩下がり手を固く握り締め、目をギュッと閉じた。
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