My Prince, Your Prinses
「・・・・・・・・・」
目に涙をためている私の頭を、
ポンポンっ、と優しく叩いてくれるスク。


あふれそうになっていた涙が、溢れてくる。


「ぅん・・・うんっ、ありがと・・・っ」







「あのさー、俺ら無視してさっきからちょくちょく二人の世界に入んないでくんねー?」
「「はいッ!!??///」」

さっきの前髪長い人がたいくつそーに手を挙げて言った。

「違う!違います!!そんなんじゃないからっ!!!///」
「そ、そうだぞぉ!!///」
二人揃えて慌てて否定。
お互いビックリしてちょっと顔が赤い。


「ふーん・・・まっ、いいや♪王子には関係ねーことだしっ♪
それよかさー、さっさと本題入んね?」
からかうような口ぶりで、わざとらしく話を変える。

「お゛、お゛ぉ。そうだったなぁ。
・・・・・・・・・えーっと、OO。
お前、ここで働いてくんねぇかぁ?」

「ん?別にいいよー・・・くない!!??」
「お゛おぅ・・・・・・」

いやいやいやいや!
なんか流れに乗っかっちゃったけど、いろいろおかしいよね!?
だって、『ちょっと消しゴム貸してくんない?』みたいなノリで言うからさ!!!

「ちょっと待って。ぷりーずうぇいと。パニックなう。」

んーと、いきなり攫われて、ここで働け?
おーけぃ状況把握しました。
but!!!

「遠慮しときます」

みんな「え?マジで?」みたいな顔してるけど、
「いやいやいや、普通に考えて断るでしょ。
おかしいでしょいきなり」
「ざーんねん♪でも拒否権無いんだよね」
「もう君の住んでたマンションの大家とは話つけてあるから」
なんですとー!!!

そういってピラっと契約書?承諾書?みたいなのをどこからか取り出して見せてくる。
「嘘でしょ・・・・・・」


嘘だと言ってくれよジョニー。


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