花恋-はなこい-
窓に当たる雨の音で

真由は目覚めた。


ベッドから起き上がり

カーテンを開ける。


窓から見える空の色は、

真由の心を押しつぶすかのように

どんよりしている。


小さくひとつ息を吐くと、

真由は制服に袖を通し

簡単に身支度を整え、

リビングにいかずそのまま家を出た。


昨日の朝の光景、

そして詩織の話を思い出す。


真由の口から

無意識に溜め息がもれる。


昨日の放課後、

慌てて圭輔に送ったメールは、

結局返信がこなかった。


今まではほんの

ささいなメールにでも

圭輔は必ず返信してくれていた。


なのに、昨日は

いくら待っても届くことはなかった。


それも真由の心に

大きな影を落としていた。




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