体育教師
story.1
「終わったー!柚子!帰ろ!」
「嫌よ」
「えぇ!?」
柚子に…ふられ、た…←
「あんた、森に呼び出されたじゃない。馬鹿?」
「はっ!ソウデシタ…」
「さっさと行きなさい。じゃあね」
「ふぁ~い…」
コンコン
さっさと終わらせたいが一心で
やる気なく体育教官室の扉を
ノックする。
「はい」
中から聞こえる、森の声。
「松崎ですけどー」
「あぁ、入れよ」
「しつれいしまーす」
初めて入った、体育教官室。
体育の教科担任たちの机が
びっしりと7つ、並んでいる。
どうやら、森一人らしい。