†SweetBlood†
「にゃぁあ――――!」
思い出した瞬間、恥ずかしさから奇声が迸る。

想像では有り得ないあまりにも生々しい感覚に一気に全身が朱に染まり、ぶるぶると震え出す。

「なっ、なっ…」

キスなんて生やさしいもんじゃない。
例え経験がなくてもナニをされたかぐらいは分かる。
いつか王子様がなんて夢見てたわけでもないし、むしろ相手があれなら極上というべきだろう。
でも!けど…!

(初キス飛び越えて、ディープ…しかも血の味って…)

その上絵面は死体目前と超絶美青年。
どんだけシュールだ。と思わず突っ込みたくもなる。


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