†SweetBlood†
悲しいくらいに全てが平凡だ。

誰しもが思うように、一つくらい何か突出したものが欲しいとは思っていたけど…


「クリスマスに車にひかれて、目が覚めたら超絶美形の吸血鬼様の花嫁になってました?
しかも世間では死んだものとして扱われています?
って一体、何の冗談よ…。」

あまりのことに思考がまわらない。

取り敢えず、紅黎の言葉に従って休もうと再びベッドに入ろうとしたところで自分の格好を見下ろす。

お気に入りのコーディネートではあるが休むのには適さない。

何かないかと視線を巡らし、目に付いたのは先ほどの猫足チェスト。

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