†SweetBlood†
小声で失礼しますと断りながら、思ったよりも軽い手応えの引き出しをあける。
3段目でようやく狙いのものを見つけ、それを手にとりベッドの傍へ戻った。

極上の手触りのそれはおそらくシルク。
こんな状況でなければ思いっきり堪能できたはずの姫ベッド。
肌ざわりの良いナイトドレスに着替え、豪奢なベッドへ潜り込むと柔らかな感触に脳は完全に思考を放棄する。


心地よい微睡みに包まれ意識は黒白(コクビャク)の世界へと堕ちていった。
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