パラサイト ラブ
私と龍ちゃんは、夕飯をご馳走になったあとでそろそろ帰ると皆に告げた。
「泊まっていけばいいのに。どうせ明日も休みでしょう?」
玄関で名残惜しそうに言うのは、龍ちゃんのお母さん。
「泊まる準備はしてきてないよ。それに朝乃だって、いきなり泊まりは気を遣うだろ」
確かに泊まりの準備はしてきてないし、泊まりたいかと聞かれたら正直泊まりたくはない。
龍ちゃんは私のことを思って言ってくれている。
それは充分解ってる。
はず、なんだけど………
「じゃあ、あたし今日泊まっていいですか?」
廊下の奥から顔を出したのは、ハナさん。その胸にはちぃを抱いている。