パラサイト ラブ

次の日も、職探しは上手くいかなかった。


だけどピンクの家に帰るとお婆さんが『また明日頑張ればいい』と励ましてくれたおかげで、私は泣かずにいられた。


その夜はかなり冷え込んだけれど、簡素でも壁のあるお婆さんの家と、太一さんがくれた上着のおかげで、なんとか眠ることができた。



ただ―――…翌朝、なんとなく体調が悪かった。

寒気がして、頭がズキズキ痛む。



そんなときに現れたのが、英の雇った探偵だった。


何故かは解らないけど、英が私を探しているらしい。


だけど私が英の元へ行く気はないと頑なに拒否していると、彼は何かの薬品で私の意識を奪い、私を拉致した






――――目が覚めたとき、私は見たことのない場所に居た。


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