パラサイト ラブ


「…やっと来たか」



「長山さん、おそーい!」



「…すいません」



遅れて居酒屋に着いた俺は、既にほどよく酒がまわった同僚たちに文句を言われながら席に着いた。



「ご注文は?」



すかさず店員が注文を取りに来たのでウーロン茶を頼み、おしぼりで手を拭いた。



「…何しに家に戻ってたんだ?」


青木さんが枝豆の鞘を弄びながら俺に聞く。



「いや…ちょっと野暮用で」



彼女を監禁してきた、なんて言えるはずもなく、そんな風にごまかす俺。



「私には解りますよー?あの、美人の彼女さんに会いに行ってたんですよね!」



藤崎さんが陽気な声で俺に笑いかける。

そういえば、彼女に朝乃のこと見られたんだっけ…


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