遠い君。





少し小走りをしながら、大通りまで出る。




そこで止まっているタクシーに乗り込み、場所を告げると動き始めた。





そこでため息をつき、背もたれに体重をかけた。






――もう、23歳。




こっちに引っ越してもう8年少し。




高校卒業して、すぐ一人暮らしを始めたけど、実家は3駅ほどしか離れていない。





結構いい大学を出て、結構いい就職についたと思う。






10分ほどでついた会社の前でお金を払い降りる。





よし、今日は金曜日だ。




今日頑張れば明日休み。





そんな意気込みを込めて、会社へと足を踏み入れた。





< 9 / 9 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop