−遠く儚く−







「ねぇ、リリー?」


『なんでしょう?ヒナ様。』



ずっと疑問に思っていたことをぶつけてみる。


「なんでこんなに綺麗に出来るの?」


『それは私がやっているのではなくて、ヒナ様ご自身が、綺麗なのですよ。』



「私なんて綺麗じゃないよ?」



私がそう言うと、リリーは驚いた顔をした。


『無自覚なのでしょうか?』


「えっ?なにか言った?」

『いえ、私の独り言ですわ。』





「・・・・・・・・そっか。」







本当は聞こえていた。


(無自覚なのでしょうか?)






どうゆう意味だろう・・・・













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