眠り姫にキスを





しばらくの間そこでじっとしていた





バタバタ
廊下が騒がしい




「裕也くんっ!!」




愛里の家族がやってきた





「おばさん…おじさん…」


そうつぶやき俺は立ち上がった




「すいませんでしたっ…!!
愛里を…愛里のことを」




「しょうがないわよ…裕也くんは悪くない」


そういいながらおばさんとおじさんは俺の背中をさすった




俺の頬には涙で濡れていた




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