私の宝(15歳で母)
本屋へ行く道のりを、会話も無く、無言で歩く私達。

そんな中、私は、嫌な事ばかりが頭に過り、被害妄想。

この子を産んじゃ駄目なの?

ヤダヤダヤダ。
絶対オロしたくない。
絶対オロさへん。

精神的に可笑しくなり、気が狂ったように号泣する。

「嫌や嫌や嫌や嫌や!絶対産むんやもん。イヤヤーーーー」

武は、私の手首を掴み、近くのマンションの駐車場へと連れて行く。

すると、崩れるように座り込み、泣きわめく私。

産むんや。絶対に産む。

頭に過る言葉はこればかり。

すると、精神的に狂った私を、優しく抱きしめる武。

それはまるで、赤ちゃんをあやすかのように、背中をリズミカルに、トントンと優しく叩き、話しかける。

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