午前0時、夜空の下で
「来ないなら、こっちから行けばよか!」

この上なく晴れやかに、あっけらかんと発せられた言葉。

「…………は、い?」

すっくと立ち上がったミスティアを、心は呆然と見上げた。

――今この子なんて言った?

「ココ、琅に行くで!」

「ちょ、なんで私に言うの!!」

「有給休暇が溜まっとったんよねー。ちょうどいいやん」

「よくない!!」

道連れが確定したことを察した心が、くらりと眩暈に襲われたのは言うまでもない。

そして心たちの見えないところで、キシナは苛立たしげに舌打ちし、ミスティアの守護人は、思わず額を手で押さえたのだった。









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