午前0時、夜空の下で
「そうそう、そのリーヴル様が――」
話を続けようとしたミスティアを見て、心は戸惑い気味に口を開く。
「……初代、なの? たった一人の王妃って、妃月さまにとってじゃなくて、魔王にとって? 初代魔王以降――魔界に、王妃は存在していない……?」
「……そうやけど。知らんかったん?」
当然だと言わんばかりのミスティアに、心の口からは信じられない、と言葉が落ちる。
女王が治める国であったり、王が存在しない国もあるが、未だ王制が続く国で、初代以降王妃が存在しないなど心が知る限りでは聞いたこともない。
「もちろん、側室はおったよ? それこそ、世界中のあらゆる美姫を侍らせた魔王もおったし……。けど、正妃は一人だけや」
「それって問題ないの? 言い方は悪いけど、王族にとっては結婚って義務みたいなものだよね? 本来なら側室を管理すべき正妃が、歴代でたった一人なんて……」
心の言葉に、ミスティアは複雑そうな表情を浮かべる。
話を続けようとしたミスティアを見て、心は戸惑い気味に口を開く。
「……初代、なの? たった一人の王妃って、妃月さまにとってじゃなくて、魔王にとって? 初代魔王以降――魔界に、王妃は存在していない……?」
「……そうやけど。知らんかったん?」
当然だと言わんばかりのミスティアに、心の口からは信じられない、と言葉が落ちる。
女王が治める国であったり、王が存在しない国もあるが、未だ王制が続く国で、初代以降王妃が存在しないなど心が知る限りでは聞いたこともない。
「もちろん、側室はおったよ? それこそ、世界中のあらゆる美姫を侍らせた魔王もおったし……。けど、正妃は一人だけや」
「それって問題ないの? 言い方は悪いけど、王族にとっては結婚って義務みたいなものだよね? 本来なら側室を管理すべき正妃が、歴代でたった一人なんて……」
心の言葉に、ミスティアは複雑そうな表情を浮かべる。