午前0時、夜空の下で
「ココロ様を……娶る、おつもりですか?」
「それは、心の行動次第……いや、もう決まりかもしれないな。心には黒を纏わせているし、私の真名を呼ぶことも許してある」
クロスリードの目が、見開かれる。
王の真名を呼ぶことが許されるのは、この世でただ一人――正妃のみ。
「ココロ様は人間ですよ? 長年に渡って、あなたを幽閉した……、そう言えば陛下。私はまだ伺っておりません。なぜ人間風情に捕われたのですか? それも、我らの主であるあなたが。……一体何があったんです?」
妃月は手にしていた書類を机の上に置くと、深く椅子に座り直した。
その瞳が、クツリと愉しげに歪められる。
「お前にだけは、話そうと思っていたんだが――……」
「それは、心の行動次第……いや、もう決まりかもしれないな。心には黒を纏わせているし、私の真名を呼ぶことも許してある」
クロスリードの目が、見開かれる。
王の真名を呼ぶことが許されるのは、この世でただ一人――正妃のみ。
「ココロ様は人間ですよ? 長年に渡って、あなたを幽閉した……、そう言えば陛下。私はまだ伺っておりません。なぜ人間風情に捕われたのですか? それも、我らの主であるあなたが。……一体何があったんです?」
妃月は手にしていた書類を机の上に置くと、深く椅子に座り直した。
その瞳が、クツリと愉しげに歪められる。
「お前にだけは、話そうと思っていたんだが――……」