午前0時、夜空の下で
「クロスリードさん、アルジェンさんは何か悩みでもあるんでしょうか……」

心の問い掛けに、隣を歩いていたクロスリードは複雑な表情を浮かべる。

アルジェンを通して女官長の言葉を聞いたクロスリードは、彼と同様に悩んでいた。

二人とも、女官長の言葉を伝えたときの、妃月の反応がまったく想像できないのだ。

面白そうに口を歪めるのならばいいが、万が一、王の逆鱗に触れてしまったら。

……この世界は、どうなるのだろうか?

彼らの主が有する魔力は、果てしなく絶大な威力を持っている。

だからこそ、彼を怒らせたとき、一体何が起こるのかまるで予測できない。

特に今回は、王が興味を示している少女が関わっている。
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