午前0時、夜空の下で


こうして、現在に至ったのだ。

絶大な力を誇る魔王が支配する黎国は、他の国からも神の統べる国として名高く、最も平和な国とも言える。

他国の王たちは魔王を恐れ、黎国にだけは争いを仕掛けようとしないのだ。

いつしか黎国は、争いがないことで多くの歴史的建造物や書物を有するようになり、賢明な魔族たちが集うようになったのである。

その一方で妃月たちが住まう城は、騒乱の時代の名残から要塞城の型式をとっていた。

代々の魔王によって住みやすく造り返られた部分もあるが、荘厳な要塞城の名残は現代の城にも残されている。



クロスリードから学ぶこと、数刻。

今日はここまでにしましょう、という声に、心は頭を下げた。
< 65 / 547 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop