君がいた夏

ねぇ先輩。

あなたの隣をもう一度歩くことが私の夢だった。

先輩の苦しさを分けてほしかった

でもそれは
私の役目じゃなかったんだね

先輩を支えられるのは私じゃない

そんな現実が初めて私の前に姿を現した


先輩。

どうしようもなく
苦しくて、悲しくて
胸が張り裂けそうに痛いです

もう何も
先輩との接点がなくなってしまった

私は先輩にとって ただの
元カノになってしまったんだ

涙で濡れた頬を
秋の風が優しく撫でていった
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