Never Magic



お好み焼きやさんから良い匂いが漂ってきた。
朔は我慢できないらしく、入るなり「巨大お好み焼きお願いしまーす」とオーダーしたのであった。
店の店長さんらしい人は、「兄ちゃん、食べれるのかい?」と、君には無理だよ的な事を言う。
朔の胃袋は大きいから何の問題もない。
すると、店長さんらしい人が違う席に案内してくれた。
きっと小さなテーブルだけじゃおさまらないのだろう。





†30分後…†


「はいよ!」

「……!!」

言葉にならないくらい嬉しいらしい。
朔は早く食べたいらしく、箸を片手に準備している。
時間は無制限らしい。

「よし、食え」

「頂まーす!」

言った瞬間、早い速度で食べ始める朔。
僕は店の店員に小さいのを作ってもらい、それを食べている。
向かいの席で食べている朔は、「美味しい」などと言いながらペースを落とさず食べていた。
見ているだけで満腹になりそうである。





†40分後くらい…†



「……な…」

「ごちさま〜!」

見事に完食した朔。
流石の店長も驚きである。
今までに完食した人はいないんだろうな。

「タダ何ですよね」

「あ、おう。にしても兄ちゃんやるなぁ」
< 13 / 41 >

この作品をシェア

pagetop