Secret band~男装ドラマー~
いつもの瑠夏と違う!




私は怖くなり力を振り絞って瑠夏を押したけどビクともしない。
むしろ頭を押さえられて抵抗もできなくなってしまっ。




やだ…怖い…。




気づくと私の頬に一滴の涙が零れた。




瑠夏は我に返ったのか口を離した。




「悪い…」




「ぐすっ…怖い…瑠夏が怖い…」




瑠夏はこんな事をわざとするような人じゃないって分かっているのに涙が止まらなかった。




「羅奈、悪かった
俺嫉妬して…
怖かったよな」




そういっていつものように優しく抱きしめてくれた。




嫉妬?
何に嫉妬したのかな?
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