ライオン
少女の3つの願い事
「……わかった、わかりましたよ!
食いたいならいくらでも食えよ。
ったく……」

「やった!何にし・よ・う・かな〜?」

湊は喜びを隠しきれないのか、スキップしながら店内に入っていった。

俺も後から続く形で店に入る……、まではよかったんだが。

数分後……。

「お待たせしました」
店員が苦笑いしながら、セットメニューを運んでくる。

確かにいくらでも食えって言ったさ……、けどな

「もうめんどくさい……、こいつ」

「うわ〜、すごい!!
どれから食べようかな。
健次はどれから食べる?」

湊は運ばれてくる食べ物を目を輝かせながら見つめている。

そう、湊の注文は、『お店の商品一個ずつ全部ください』だった。
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