威鶴の瞳
視線を声の方へ向ければ、やっぱりレインで。
「お久しぶり、です」
でもなぜレインがいるのかは、わからなくて。
辺りはまっ白で。
私はベッドで寝ていて。
そして、頭がズキズキと痛む。
「……依頼中、でしたか?」
「や、違うけど……」
「今威鶴と代わり──あれ?」
威鶴が、反応をくれない。
寝ている?
少し違う。
なんだかこれは……そう。
「眠りについてる」
『依鶴』と同じように、眠りについてる威鶴。
一体何が……?
それに私はなぜここで寝ているの?