“隣の不可思議くん”


日記と手紙を持って蔵を出たときにはもう日が沈む寸前であった。


相当汚れていたのか祖父母はとてもびっくりしていた。とりあえずお風呂に入りなさいと言われ先に入らせてもらった。


「あがりました、おじいさんどうぞ。」


あがったすぐ居間に戻ってそう伝えると私と入れ違いに祖父がお風呂場へと向かっていった。



「探し物は見つかったのかい?」


にこにこと笑いながら髪を優しく撫でてくれる祖母。

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