その手に触れられたくて
優しい手


「ただいま…」



時刻はもうすぐ0時。

最近、仕事で昇進して役職が付いた私は、連日帰るのがこんな時間でぐったり。


だけど――



「お帰り」

「ただいま…今日も長かったぁ~」

「お疲れさま。風呂溜めてあるから入ってくれば?」

「うん…。ありがとう」



ポンポンと頭を撫でてくれる、最近同棲を始めた彼が居るからなんとか頑張れてる。

自分だって仕事で疲れてるはずなのに、お風呂まで湧かして寝ずに待っててくれる優しい彼。



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