*曖昧模糊*
「俺が飲みたいところだけど、雛にあげる」
「え?」
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとう・・・・・・」
手渡された缶は少し冷たい
触れただけの指先が熱い
「俺はー、これにしよっかなー」
そんなこと、気にしてないけど
部屋にはいってから、ずっとずっと
ドキドキしてるのにね
無自覚?無意識?
そんなに優しくしないでよ
葵くんの周りに女の子が集まるのがわかる
あたしも、その中の一人になってしまう
そんな笑顔向けられたら
誰だって好きになっちゃうよ、ずるい