夜の図書館

思った通り白衣が似合う。

先生って学校じゃなくて
病院の先生だったんだね。

のび太君
こんな所で会うなんて

「えっと……」

黙り込む私に困りながら
のび太君はわざとらしく明るい声を出し

「じゃぁ先に内診をしますので、カーテンの奥の方へどうぞ」

そう言って
看護師さんにカルテを渡す。

カーテンの奥

隙間から見える
変な形の椅子。

その椅子に座ると
きっと亀がひっくり返ったような姿勢になるだろう。

天井を見て
腰を上げて
足を広げて

のび太君は
私のアソコを見る。

違う

こんな形で
見てはいけない。

こんな形で
アソコを触ってはいけない。

別の形で
見て触って感じて


溺れるはずなのに。




< 49 / 73 >

この作品をシェア

pagetop