ぴゅあ ぶるー×Deep blue
「かわいいなあって思ってたのよね。なかなか近づくチャンスがなかったけど。あなた、ズルいわよ。どうやって、シオウを口説いたのよ」

そんな手があるなら、あたしの方が教えて欲しい。

「あら、飲みもしないで帰るつもり?そうはいかないわよ」

彼女は、自分の持ってたグラスを、あたしの口に突きつけた。

濃いい、アルコールの、香り。

急に、呼吸と一緒に入り込んできたものだから、驚いて、ムセタた。

「あら、お酒ものまないかわいこちゃんですってよ。冗談やめて飲みなさい」

冗談なもんですか。

未成年なんだってば。

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