ぴゅあ ぶるー×Deep blue

さよならの時間




「大丈夫か?」

「うん。ちょっと、飲んじゃったけど」

「怖かっただろ」

「うん。人間、酔っ払うとああなるんだね」

「みんなじゃないけどね」

シオウがエレベーターのボタンを押す。

ドアはすぐに開く。

時間を稼ぐってことを、知らないエレベーターだ。

あたしは乗る。

シオウも。

他にはダレも乗ってこない。

扉が閉まる。

< 87 / 108 >

この作品をシェア

pagetop