眠り姫の唇


「1日の半分は昼だ。」


何ワケ分からないことを!


瑠香は喋りながらも舌を止めない岩城を睨む。


「だからってこんなに明るいところでなんて嫌です!」


「…明るいからイヤなのか?」


「え?…まぁ。」


まぁ、そういう事になる。こんな明るい昼間からする事ではないだろう。

それに、見えすぎて恥ずかしい。


「…こんな明るい所で見られるの、やです。」


だからせめて夜まで待って欲しい。


「じゃ、カーテン閉めるか。」


「もう閉まってますよ!閉まっててこの明るさです!」


岩城の部屋は腹立たしいぐらい日当たりがいい。


羨ましすぎる。


「……じゃあどうしろというんだ。」


野獣が唸るような声を出して大の大人がだだをこねる。


「…じゃ、夜にしましょ。夜に。」

瑠香は赤らむ頬を隠しながら一生懸命にこやかな笑顔を作った。


このセリフすら恥ずかしい。


ゆっくり岩城の下から抜け出しながら動物でも手懐けるように腕を撫でる。






「…用は、見なければ問題ないんだろ?」


え?



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