愛してんで
寂しさの訳
pi… pi… pi…
目覚ましが鳴り、朝が来た事を知らせる。
もそもそとベッドから起き上がり、カーテンを開ける。
外は、雲一つ無い青空が広がっている。
奏は、大きく背伸びをすると、クローゼットからバスタオルを出し、シャワーを浴びに部屋を出る。
寮の中には、人の気配がしない。
みんなどこかへ出掛けたのか、まだ眠っているだけなのか…
いつも騒がしいダイニングルームにすら、誰もいない。