愛してんで
おば「・・・そっかぁ・・・今日なんやね・・・」
昂が出したコーヒーを、寂しげに眺め呟く。
昂「・・何かあるん?」
おば「ちょっと・・・ねっ・・・」
ゆっくりと外へ視線をずらし、ふぅと溜め息を付く。
綾「あっ!!おばちゃん、おはよう。昂、俺の分は?」
シャワーを終えて、頭をバスタオルでゴシゴシと拭きながら、綾は2人に近寄った。
昂「ちゃんと拭かな、風邪引くで。ほらっ。」
綾「サンキュー。頂きまっ!あっ!おばちゃん!俺、これから出掛けるから。夕飯までには、帰って来るから。」
おば「行ってらっしゃい。気を付けてな。」
後ろ手をヒラヒラと振りながら、綾は部屋へと向かった。