あやつられるレディ
高揚
初夏の休日、彼の別荘がある高原へドライブ。

家まで迎えに来た彼が、運転席からドアを静かに開け降りてくる。
ドアを閉めながらそっと愛車“フェアレディ”のボディを撫でる。
昨日一日かけて磨き上げたと言っていた。

彼が開けてくれたドアから助手席に乗り込む。そのあと彼も自ら運転席に乗り込み、慣れた手つきで車のエンジンを掛けスムーズに走り出す。
非日常な時間のスタートに私の心は高揚する。

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