恋涙

ストレス


私の異変に最初に気づいたのが先生だった。


「なんか最近痩せたんじゃない?」


その言葉にドキっとした。


ストーカーのことだけはバレたくない。



「そうかな?」


「ちゃんとメシ食ってるかぁ?」


「た、食べてるよ!」


「最近見てると忙しそうだけど。放送とかでも「写真部部長ー」とか呼ばれてるし、放課後も面接の練習前に部活行って、終わって部活行って。俺が帰るころに今度は予備校に行ってるだろ?」



「受験生だもん、当たり前だよ。」



「でも体壊したら意味ないし、それに最近様子も変だぞ。無理すんなよ。」


「大丈夫、大丈夫。」




私は笑ってごまかした。


だけど、先生は見抜いてた。



「何があったの?」



先生が私の目をじっと見た。



なんでこの人は私のことがわかるんだろう?



不思議で不思議でたまらない。




私は正直に話した。




「最近、変な男の人にいたずらされてて・・・今度の文化祭にも来るって言うんです。」




「それってやばくない?」


先生がまじめな顔になる。



私は先生の目を見ることしかできなかった。
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