xyzの瞳
閉じられたまぶたの割れ目を
ゆっくりゆっくり
なぞるとき

ドクンドクンと伝わる鼓動。



しばらくその波を感じていると、

大きな肩がかすかに震え始める。




彼の身体そのものが波打ちだすとき、

わたしはほんのひととき
ふたりでひとりみたいな気持ちになる。

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