こちらミクモ探偵事務所5

「紘哉さん、聞いてよ!私さ、新しく友達できたよ!!」

「おい、ワト――」

「私さ、三日間やっていけそうだよ!うん、紘哉さんナシでも大丈夫!!」

「あの――」

「友達なんていつ以来だろ?紘哉さんと花形さんは、どう考えても友達じゃないしなー……ん?」

ようやく二人の異変に気付いたのか、羽兎が話を止めた。
そして、二人を見る。

恵一は苦笑いを浮かべ、紘哉は険しい顔で羽兎の後方を指差している。

不思議そうな顔をして、彼女は振り向いた。

「あ……」

ドアの所に佇む紘子。
その顔は驚きつつも、どこか険しい。

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