こちらミクモ探偵事務所5

取り敢えず、廊下に出てみる。

二人の部屋は、紘子の部屋の向かい側だ。
彼女の隣の部屋が千尋の部屋。
その隣は、まだ見たことの無い隆宏の部屋となっている。

二階はしんとしている。
人がいるかどうかも分からない。

三人は階段を降りた。

「誰から聞こうか」

「うーん……俺的には、リビングにいる人から話が訊きたいな!」

「何でだよ?」

「成り行き」

「……」

と言うわけで、リビングに向かう。
扉を開けると、みどりがテレビを見ながらお茶を飲んでいた。

「あ、おばさん!」

恵一の声にみどりが振り向いた。
そして、ニッコリと笑う。

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