秘密の片思い 番外編③
「愛、郁斗君は今日ここに泊まるんでしょう?」


「うん。少し遅くなるけれど、挨拶したいって。明後日から選手たちと合流するから」


「スター選手は忙しいわね」


「郁斗君はこちらでも大人気でね。スポーツニュースでよく見ていたよ」


父親が誇らしそうに言う。


「そうなんだ……」


愛はふと思った。


この2年間パソコンが使えなくなったことが何度もあった。


あれは召集を断った時に、騒がれているのをあたしに知られないように郁斗がやったのかもしれない。


ううん、そうだよ。きっとそう。


郁斗のバカ……。


< 35 / 82 >

この作品をシェア

pagetop