秘密の片思い 番外編③
『いい?伸ばしたら、寝ている間に剃っちゃうんだから』


指を一本たてて、郁斗に忠告する。


郁斗はその指を掴むと、引き寄せ鼻にキスを落とした。


郁斗も本気で伸ばしたいわけじゃない。


ただ伸ばしていれば無精ひげに見られるだろう。


手入れにめんどくさそうだ。


可愛い反応を見せる愛をついからかいたくなるんだ。


思い出した光景を頭の隅に追いやると、郁斗は玄関に向かい、ランニングシューズを履き外へ出た。


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