秘密の片思い 番外編③
「だめだよ、一緒に行かなきゃ」


事故のことを思いだしたのだろう。


空が強い口調で言った。


「でも行く所があるの。大丈夫だから。電車で行くからね」


愛は心配げな弟ににっこり笑った。


「……じゃあ、向こうで待ってるよ。迷子になるなよな」


「そんなに方向音痴じゃありませんっ!」


愛は笑いながら実家を後にした。


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